こんなにも素直に言える日が来るなんて思わなかった

よわかてが最終回を迎えて終わりました。

最終回を前に、あくつくんがブログで「二宮さんからもらった言葉を大切にする」と言っていて。山崎くんが番宣で「二宮先生から最後にひとりひとりにもらったメッセージでみんな大泣きしました。」と言っていて(二宮先生て!)。公式サイトやクランクアップのレポで卒業式のシーンがアドリブの20分間の長まわしのシーンだと知って。当日のズムサタでにのがそのシーンについて「3ヶ月みんなと一緒にいて生まれた言葉だった」と言っていて。
にのが自分で考えた言葉を観れるんだっていう高揚感と期待と緊張に包まれながら最終回を見ました。

その卒業式でのひとりひとりへのメッセージのシーン。
青志から部員へのメッセージでもあり、にのから本人へのメッセージでもあると重ねながら見ていました。
それは放送後、部員の子たちのブログを読みながら、より一層そう思った。想像でしかないけど。
並行して仕事をしていたり、次の仕事がある人への言葉、二度目の共演の人への言葉、仲間との関係に悩んでいた人への言葉。どれも人のことをよく見ているにのの言葉だなって思った。
その中でも私が最も好きなのは岡留へのメッセージ。「過去に拘ることを悪いことだって言う奴もいるけど、拘ったからこそ、前に進めることもあるんだよ。」優しくて好きなの。
それから、最終回が終わって何度もこのシーンを見ているけど、何度見てもいつ見ても感情が込み上げて涙が溢れそうになるのは、白尾へのメッセージ。「お前なんだ。城徳がここまでこれたのは。俺がダメでも、他の奴になめられたって、「白尾が」「白尾が」、その気持ちでみんなここまでこれたんだ。でもな、その言葉を誰よりも嘘にしないように頑張ったのは、白尾だ。孤独だったろうし、辛いこともあったと思う。けど、いつもと変わらず笑って、おうって言うお前に俺達は何度も助けられたんだ。ありがとう。」事務所の先輩から後輩へのメッセージに思えた。俳優ではなくアイドルとしての言葉に聞こえて。
特ににのぽさを感じたのは、赤岩へのメッセージ。「これから何か決断するときは今みたいに振り返れ。支えてくれた人たちのことを思い出して。感謝するつもりで決断をしろ」にのの中にある考え方だなーって。

最初は、そうやって言葉の裏をかくように考えていたけど、時が経つと、メッセージそのものが、そのまま本人へのメッセージでもあるとも思うようになった。
というのは、それぞれの役者さんが生み出した役柄をにのは受け取っていたよっていうことなのかなって。若い役者さんたちが、それぞれに悩んで考えて役作りをしていって、その作り出した役を見てたよって。そうだとしたら、これはすごくうれしいだろうなーって。あのシーンで、アドリブであの表情をする部員たち、きっとにののメッセージは宝物になるよね。
ドラマが始まる前に、にのが、人のため、後輩のためにやると言っていたけど、そのとおりににのは部員の子たちを育ててきたんだろうなー。目に水分いっぱいにして、溢れだして、唇震わせて、一言ずつ噛みしめるように話す姿から、込めてきた想いの深さを垣間見たように思った。そういうにのの想いと、それをアドリブであんな風に受け取れる部員の子たち、両者の間に築かれた関係、現場の雰囲気が合わさって、それぞれが悩んだり考えたりしながら想いを込めて取り組んでいたからこそ生まれたシーン。私にとっても宝物だよ。
これから、まだ始まったばかりの彼らの役者人生で、この作品に出演したこと、にのと共演したことは、通過点にすぎないかもしれないけど、この作品があったから、あのときのにのの言葉があったからというような糧になるようなものになっていたら嬉しいな。(って私は何の立場なのかw)

そして、このシーンが最後じゃないところが好きだった。いい最終回だったと思う。
谷内田のボールを何度も受けて、ようやく3アウトをとって1回が終了。そのあと、研究室に戻った青志、OBとして試合を観戦している3年生を見て、いいなって。青志と野球部員たちの人生の1ページ、一緒にいた1年間を切り取っただけの話。それぞれの人生は続いていくんだねーって。最後までブレなかったなーと思ったわけです。

もちろん、最終回にしてもそれまでにしても、残念に思うところはある。最終回はだいぶカットされているだろうし、私はにののファンだし雑誌の連載や部員の子たちのブログを読んだりしていたから、すごく心を動かされたけど、ドラマだけ見ていたらそれまでのエピソードや青志の役柄の描き方が弱くて、軸になるものがはっきりしなくて、引き込まれにくい結果の数字だったのだろうとも思う。

でも一方で、分かりやすいのがいいわけではないとにのが言っていたけど、善悪を分かりやすく分けて判断を下すのではなくて、否定も拒否もしない、どんな相手だろうと、その人を認めて、受け入れて、どんな決断だろうと、みんなが肯定するところが好きだった。ひとつの答えを決めるのではなくてね。描こうとしていることや方向性が好きだからこそ、惜しくて残念だとも思うわけで。

あとは、やっぱり私はにのが好きだから。最終的にここに行き着いてしまうのだけど。
webテレビジョンのクランクアップのレポで、にのがあいさつで「本当に楽しくやれた現場ですし、自分のやりたいことだったり、こうなったらいいなということをどんどん具現化していく作業が本当に面白くて、またいつかドラマっていうものに触れてみたいなという作品になったと思っています。」と話したと読んで。
にのが最初から最後まで制作に携わって、好きだと伝えられる作品に出会えたことが本当によかったと、心から嬉しかったです。

3ヶ月間お疲れ様でした。本当にありがとうございました。

最後に。BOXに最終回の未公開シーンやweb限定動画やそこに入らなかった動画やインタビューなど特典映像いっぱい入れてくださいねー!お待ちしてます!