長崎にて

久しぶりにはてダを開いたら前回のエントリがデジの福岡とは…!
それから今までの間に何があった?
デジ札幌2日間とデジオーラスに行ったことも書きたかったし、母と暮せばの発表、赤めだかと坊っちゃんの発表、暗殺教室とその初日舞台挨拶、32歳のお誕生日、宮城(行ってないけど…)、アルバム発売とにのちゃがバク転したMステ、ジャポニズム札幌2日間に行ったことも書きたかった。何で書き残していないんだろう私…と今さら思っても遅いし仕方ないのだけど、そのときのフレッシュ(!)な気持ちはそのときにしか残せないんだよ…と何度思ったらいい加減分かるのだろうか。

さて、前置きが長くなったけど、それらすべてをスルーして何を書きにきたかというと、12月9日の長崎上映会のことなのです。

自分での申し込み分も友達にお願いした申し込み分もすべて抽選に外れたのだけど、声をかけてもらって行かせてもらいました。行けることになって飛び上がりたくなるくらい嬉しかった。当日まで緊張しつづける中、ふと、にのが出演する映画の舞台挨拶に行くのが初めてなことに気がついて余計緊張して当日を迎えたのでした。まったくそんな気がしていなかったんだけど、何度考えてもやっぱり私が舞台挨拶に行くのは初めてだったよね…?(聞くな)

18時05分開始のTOHOシネマズ長崎の上映会に行ってきました。


2,3分遅れて開始し、上手の出入り口から、山田監督、さゆりさん、にのの順で入ってきて、その順番でバミリの位置につきました。
バミリを確認したあと顔を上げて、少しきょろきょろしたあと、目線だけで会場を一度見渡すにの。さっと見渡したその仕草でスイッチが入った印象を受けました。
にのの服装は、同日の長崎大学訪問のWSで流れていた格好と同じ。上下グレーの厚手のスーツに、茶色と紺色のネクタイ、茶色の革靴でした。

舞台挨拶は終始とても和やかで穏やかな雰囲気で楽しかったです。にのは気配りしまくりで、監督や小百合さんを気遣っていて、お二人のお話のときには体をそちらに向けて笑い声を上げたりマイクを通さず相槌を入れたりして、よき孫、よき息子のようでした。

以下、お話の内容をざっくりと。
話の順番はちゃんと覚えていないのでほぼ順不同です。

●映画が完成後に初めての長崎訪問ですがいかがですか
まず監督がお話しされ(今日の長崎が初めての有料の上映会なので怖いと仰っていたのはここかなあ…曖昧)、さゆりさんが平和記念式典には来たけど映画が完成後は初めてでっていうような前置きがあって話をされたあと、にのに振られるかと思いきや次の質問へ。
そのときに、さゆりさんとにのがアイコンタクトして笑い合っていたのが微笑ましかった。さゆりさんが、あれ?二宮さんはいいの?って感じで、にのが、いいですみたいな感じで。

●客層について
司会が今日来館している人の年代を尋ねて、10代から50代まで客席がそれぞれ手を挙げるときに、30代のところでにのも手を挙げていたのがかわいかった。そして私も30代でにのと一緒に手を挙げられたのがとってもうれしかったw30歳になっていてよかった!笑
そのあと司会がこの年齢層はいかがですかと監督に尋ねたところ、監督は、満遍なくいていいんじゃないかと。続いて、にのに対して、自分より若い世代や同年代の方に見ていただくことは意識していたか尋ねると、にの「撮影する前から意識してました」と。すると監督から、二宮くんのファンの年齢層は幅広いからと。雑誌の対談でも話していたにののファンに92歳のおばあさんがいるということを話す監督。「話しただろ?」と監督に言われて「聞きました」って笑いながら返すにの。何回も聞いているんだろうなーって感じだった!笑

●長崎弁について
にのは「正直、それ(長崎弁の発音)がいちばん怖い」と。特に「先生」の言い方が難しかったらしく、目線を斜め上にしながら、「先生」「先生」「先生」「先生」って何回言うのってくらい長崎弁で「先生」を繰り返すにのw方言指導の方に何度も直されたけど、分からなくて、「選手宣誓」に近いって言われてからは「先生」って言う前に頭の中で頭に「選手」とつけてから言っていたらしい。
監督から「あと、メンデルスゾーンな」と言われて、「そう、メンデルスゾー↑ン→なんです」と。(どうでもいいけど無知な私はこのあとの上映で初めて本編を観てメンデルスゾーンが何か分かったのでした…w)

●撮影をしてみてさゆりさんがにのの意外だと思ったところ
さゆりさん「マジックがとてもお上手で」と。にのが打ち上げの日に食堂でみんなにトランプマジックをやったらしい。監督も「あれはすごかったねえ」と仰っていた。さゆりさんからマジックと言われたときに、にのがマイクを通さず「マジック…!」て言って、手をグーにして腕を下に伸ばして少し後ろにやって胸を張って斜め上を見て、ぴーん!って感じのポーズをしていて、何そのポーズって思わず笑っちゃった。監督からすごかったと言われたときには、いつもやっているみたいにガッツポーズしてとんとんってガッツポーズを2,3度繰り返す動作をしていたのもかわいかった…。
続いて、さゆりさんにマジックはどうやって練習しているか聞かれて、「本を見ながら練習しました」とにの。テレビを消してテレビのモニターに映ってる自分を見ながら(少し屈んでトランプを繰りながらテレビの画面をみて)こう見えるんだなって確認しながら練習したそう。
にののおうちには、洗面台のような備え付け以外の鏡がないんだ…と思った瞬間。←

●撮影してみてにののさゆりさんに対する印象
「本当に優しいんです」とにの。人に対して優しいのは標準装備だけど、人だけではなくて無機物にも優しいと。扉を開けるときは、扉に優しく(優しくそっと扉を開け閉めする仕草。動き的に引き戸?)、おかゆを掬うときもおかゆが入っているお鍋に優しい(優しくそっとおかゆを掬う仕草)と。それを(遠くから伺うような仕草で)見ながら、本当に優しいなと思って見てましたと言うにの。
すると、さゆりさんが本当はパパっとしたいけれど、監督から鍋の底のおかゆまで掬うよう指示があったからそうしていたのだけど、(にのが)見てくださっていたんですねって嬉しそうに見えた。
(後日、初日舞台挨拶12:50の回をライビュで見て、さゆりさんがにのと似ているところとしてせっかちなところと言われていて、本当はそうなんだなーってこのときの話を思い出したり)

●母と息子として共演してみて
司会からさゆりさんへ、にのは息子としてどうだったか聞かれ「二宮さんを独占してしまってファンのみなさんに申し訳ないくらいです。」と。(ここでにのがマイク通さずに「そんなことないです」て言ったのかな…曖昧)ちゃんとごはんは食べているのか、睡眠時間はとれているのか心配だというさゆりさん。それに対して、にのは「心配かけないようまっすぐ家に帰りたい」と言ってたww
続いて、二宮さんのお母様ははこの親子のことを何か言われていましたか?という質問で、にの「いいえ」と。ただ、(お母さんは)「機会があって完成披露のときに見させてもらいました」と。見たあと「吉永さゆり、綺麗ね」と言っていたので「吉永さゆりさんだろ!って言っておきました!はははは」って。動作の感じからしてメールでのやりとりだったのかなという感じ。

お話はこんな感じだったかな。これが私の記憶力の限界…。←
所々にのがマイクを通さずに「そんなことないです」、「そうですね」って相槌を打つものだから、声…!!!!!ってどきどきして意識がどこかへ行ってたのw

冒頭と最後には一人ずつ挨拶があって、にのは冒頭の挨拶で映画のことを「難しいと思うかもしれないけど、ひとつの家族の話です」、最後の挨拶でも「その向こう側に原爆や戦争があるけれど、家族の話」って話してたのが印象的だった。それから、監督が優しい気持ちになっていただけたらありがたいと仰っていたことも。

退場のときには、順番としてはにのが出入り口に近かったけど、舞台の段差を降りるときに先に降りたあとすっと奥に下がって、さゆりさんと監督それぞれに手を添えていたり、出入り口の前ですっと横にそれてお二人を先に通したりしていたのがとてもスマートで素敵だった。


地方の映画館だからキャパが小さくて本当に贅沢な時間を過ごさせてもらったし、気配り屋なにのがいつも以上に気を配っていて、主演とはまた違う緊張感がある姿を見せてもらえたことが貴重で幸せな体験になりました。
舞台挨拶の前には、長崎のロケ地である教会や電停に行くことができたのも良い思い出。


映画本編については、この長崎の上映会と、初日の初回上映・ライビュの回と、今日までに3回観たけど、観るたびに違う感覚と新しい発見があるなと思っていて。台詞はたくさんだけど、余白があるというか、想像したり考えたり想いを馳せたりするような隙間がある感じ。そういう感じがとても好き。
一方で、初見から変わらないのは、いちばん感情を揺さぶられるのが、浩二くんが初めて階段に登場してお母さんと話をして一人で自分の部屋に行って消えるまでのシーンだということ。これはにの担としてなのか、この作品を観る者としてなのかは分からないんだけど。両方なのかもしれないけど。ここのシーンにたくさんのことが凝縮されているような気がする。


公開からすでに5日が経ったけど、これからたくさんの人に届くよう願っています。