弱くても勝てるんだっていうのを一緒に証明してみせようじゃないか

「弱くても勝てます」好きです。
ドラマそのものも、そこに付随してこちらに伝わってくる、にのと共演者やにのとスタッフの関係、生徒役の人たちから話されるにのの姿、にのから出てくる言葉が楽しくて嬉しくて。30代最初のドラマがこのドラマで本当によかった。ありがたいなー。(って私の立ち位置は何なのって話だけど…)

正直に言うと、1話の時点ではあまりドラマ自体を楽しめていなかったかもしれない。
会話や場面転換のテンポがよすぎて不自然に感じたのと、青志先生のキャラクターが常軌を逸しているように思えたから。
でも後に、青志先生が城徳を卒業後、東大に行き、大学院を卒業して研究職に就いていることを考えると、そういう一風変わった人柄になるものかなと納得したのだけど。

2話で感じたことは、ひとつひとつの場面やエピソードはすごく良いけどそのひとつひとつが断片的にしか捉えられなかった。
1話で青志先生の人となりが投じられて(青志先生については、全話通して少しずつ見えてくる気がしていて、このドラマは青志先生の成長ものがたりでもあるのかなと思ってる)、以降一話ごとに部員の誰かがクローズアップされていく。野球部のドラマと、そこを構成する人たちのドラマという組み合わせが、詰め込まれすぎて消化しきれてないようなって思ってしまった。どちらもすごくいいのにもったいない気がしてしまうと。
ちなみにハイクにも書いたけど、2話で一番好きなシーン、好きな演技は、白尾くんに「俺が戻る代わりに監督をやめてくれますか」って言われたときの青志先生の表情。あのシーンでこの表情を選んだにのがたまらなく好きだと思った。

3話では、このドラマはドラマとしてもすごく好きだと思った回だった。そう思った瞬間は、高校生の青志先生と柚子がキャッチボールをしていたのが青志先生が野球をやめたあとだったというのが分かった瞬間。「野球部は辞めたけど、野球はもう少し続けたわ。だって、卒業するまで、あなたのキャッチボールの相手してくれたもの。お父さんの代わりに。恩返ししないとね。」という楓さんのセリフと、柚子とキャッチボールをする青志先生の表情がすごく好き。きっと、青志先生が野球をやめたのはもっと理由があるはず、谷内田が青志先生にこんなにこだわっているのは何か理由があるはずって思わせる。そこをちょっとずつ出してくる、連ドラならではの展開ですね!って妙にテンションが上がったのでした。

4話ではついに城徳野球部の戦略が導かれる。それまでも青志先生から出てくる言葉が原作に忠実だと思っていたけど、今日戦略が導き出された瞬間を見て、原作では土台がすでに出来上がっていたけど、ドラマではその土台が築かれるまでの過程が丁寧に作られてあるんだと思った。野球部としての土台もだけど、青志先生と生徒たちの関係も。だからこそ、もどかしくもあるけどおもしろい。そう思った。

「よし、決まったな。これが、俺たち、城徳野球部の戦略だ!」

認識、仮定、検証してきた結果、ついに戦略が導き出されていよいよ実践。
きっと実践する中でまた課題を認識して、仮定して、検証しての繰り返しになるのかもしれないけど、その中で青志先生と生徒たちの成長を見れることを楽しみにしてる。
それだけでなくて、このドラマににのがどう携わっていくのかもすごく楽しみ。それと、生徒たちからのにのの話。ちゃんと先輩をやっていて、いい意味で気負っているにのの姿をこれからも聞けると期待してます。(そういう意味でジョンの連載が素晴らしすぎる)
+actで、そんなところまで話してくれるんだっていうことまで話していて、今後もどこかで読めますように。
+actやノンノや一途で、どこか今までだったら出さない部分を出しているように思えて。30代って素晴らしいなーと思っています(笑)。(って30代になっていない私が思っていますw)