「GO LAND」、そして、Switch interview

今さらですが、昨年のゆずのことに触れておきたいと思います。
ライブの感想はライブ直後に書いて下書き保存していたものに少し手を加えて、Switch interviewは今回書き加えました。


8月10日と8月11日に行ってきました。ゆずのアルバム『LAND』のツアー。
広島はすごく久しぶりの2Days。始めは2Days行くかすごく迷ったけど、そしてチケットを手にするまで紆余曲折あったけど、2日間行けて本当によかったです。

2日目のアンコール後。
「本来ならここで終わりですが、広島でどうしても歌いたい曲があります。」と言ってHey和を歌ってくれた。
「今日来てくれた6935人のみんな、昨日来てくれた6900人のみんな、来たくても来れなかったみんな、そして僕たちの住む「LAND」日本に向けて、世界に向けてこの曲を贈ります。」って。私もだけど、隣の母親も、反対側の隣の人も泣きながら聴いてた。私の想像だけど、今回のライブツアーのコンセプトとHey和は違う気がして。特に今回はアルバム「LAND」の世界観に出来る限りあわせたセトリにしていると思うから、悩んだ末にHey和を歌うことにしたんじゃないかなって。広島に来てくれてありがとう。本当にありがとう。って何度も何度も思った。

「スマイル」のときに、ゆずが会場にアンケートみたいなことをするんだけど、1日目は「誰と一緒に来てくれていますか」で、2日目は「ゆずを好きになって何年ですか」で。
2日目の「14年のひとー」のときに「はーい」って手を挙げたんだけど、初めてゆずの「夏色」を聴いて(忘れもしない中学2年生の時に給食時間に放送で流れてきて)、衝撃が走った日から14年、その頃の懐かしい曲も今回は聴けて、もちろんアルバムの曲も聴いて、「そっか。ゆずは何も変わっていないんだ。」って思ったの。それが自分の中では大きな発見だった。
ゆずを好きになって何年ですかっていう質問で、3年〜5年くらいで手を挙げている人がびっくりするくらい多くて。昔のファンが去っていっているのは、もうずっと感じていたことだけど、こんなに新しいファンの人が多いんだって改めて驚いた。それは仕方がないこと。ゆずは明らかに昔と変わってる。私の感覚ではwonderful worldあたりからかなり曲の世界観が変わっているから。ゆずは変わった。その変化を私が好きだっただけ。好みが合わなかった人は離れていった。ずっとそう思っていた。
でも、違った。
変わっていなかった。
進化しているけど、根底は同じ。ずっと同じ。
「仮面ライター」を聴いて観ているときに「LAND」と繋がってそう思って、感動したし腑に落ちた。

それから、懐かしい曲を聴きながらやっぱりゆーじんの成長を感じずにはいられなかった。ゆーじんがいくつもの夜を越えて今ここにいるんだって改めて感じて。生きるって素晴らしいなってゆーじんを見ていると思う。
明日からも、これからも、その先もがんばっていこう。そう思った。
これからもまた広島に来てほしいな。


というのが、2013年の8月の話。
この3ヵ月後にOAがあった宮本亜門さんとゆーじんのSwitch interviewで、あまりにもまさにこのときの私に対するアンサーをもらった気がして震えました。勘違いも甚だしいと思うけど、震えました(二回言ったw)。
そこで、これは書き残さないとと思ったわけです。
以下、インタビューについて。正確な文字起こしではありません。

宮「僕はwonderful worldが大好きなんだけれども、ああいう世界観がどんどん大きくなるじゃないですか。あれは北川さんの中で何か変わっていったの。ものの考え方っていうのが。それは基本的に変わっていないの。」
北「変わってないですね。基本的にもともとあるものを少しずつ表現できるようになってきたっていう。本質的にそういうものを伝えたい想いがずっとあって、でも邪魔するんですよね。これはまあやっても人は聴かないだろうとか、これはちょっと重いだろうとか。そういうのを突き破って出てきたのがwonderful worldだった気がします。」

そしてこれまでは、世の中の時代性や現実感を取り入れていなかったけど、今の世の中に響いているものと真正面から向き合ってみようとして作ったのが最新アルバムの「LAND」。やりたいように曲を作りたいだけ作ったあとにドロっとでてくる本質のようなのが「LAND」だったと。

宮「(LANDで)自分の直接的な感情や混乱を直接的に出していくって決めたのは何で?」
北「震災がやっぱり大きな影響を及ぼしていて。答えないじゃないですか。いいとか悪いとかじゃなくて、哀しいものは哀しいし、どんだけ言ったって拭えない哀しみがあったりして、痛みがあったりして、でも何かそういうものもファンタジーの世界の中に入って、その世界を感じたり楽しんだりすることで癒されるものがあるんじゃないかなとか。この中でだったら言っていいこととか、そういうのがあるんじゃないかなって。」
宮「今までのファンが、あの生々しさやあの現実味をもったことによって、うーんって人もいるの?それはいないの?」
北「いるかもしれないですけど、でも、信じてるかな。それが嘘を歌っているのであれば僕は信じられないと思うんです。なんとなくこういうことをしたくて、この言葉をあてがってるとか、こういう刺激だったら気を引くだろうとか、そういうふうに作った場合は、もしかしたらうーんと思うかもしれないけど、それを本当に自分が歌いたくてそれを歌って思われることに関しては、きっと誰かには届くだろうなって思っているし、それで嫌って言うんだっなら仕方ないなって。」

宮「僕はミュージカルはバカバカしいと思っているんだけど、(中略)ファンタジーという形を借りてそこだからこそ真実を出せる。ありえないからこそいろんなものがぶつかりあっていて、そこにこぼれてきたものが面白いんだよって。リアルじゃないからこそそこに炙り出るものがある。」
北「せっかく音楽をやっているから、ショーをやっているから、それを輝かせながらメッセージを伝えた方が届くのかなって。」

そして、インタビューは終盤に。

宮「音楽を使って何をしたい?って言われたら、何をしたいんですか。」
北「僕ですか。生きる歓び、ですかね。生きる歓びを伝えたいし、感じたいです。」
宮「僕も全く同じです。」
北「そんな感じがします。」
宮「生きているってすごいよね。それを感じてほしいよね。」
北「自分も感じたし、感じてほしいっていうのはいつも思いますね。」

言葉が出ない代わりに涙が出た。
私自身はまだそれは感じられていないけど、ゆーじんの姿からはそう感じてる。
まさにこの夏も感じたことだった。

あの中学2年生のときから、ゆずの曲と一緒に生きてこれて嬉しいと心から思う。
「LAND」ののちの「新世界」。ゆずのこれからが楽しみです。
ひとまず今年の新世界ツアーに行けそうなので今から期待しています。