2013年2月分

今月は途中で通勤時間を勉強にあてていた時期がったので読書は少なめ。

「ファースト・プライオリティ」は先月参加した読書のオフ会で紹介している人がいて興味を持ったので手にとってみたのだけど、すごく好きだった。この人の長編は苦手だけど短編ならいいのかな。特に「うさぎ男」の中で、不倫は結婚を期待しないでいいから楽という件に衝撃が走った。不倫してないししないし大嫌いだけど、それは楽だわーと思っている自分に驚いた。そういう弱さが私にもあるのかもねって。

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:739ページ
ナイス数:69ナイス


レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)
第二部「コゼット」。ようやくジャン・ヴァルジャンとコゼットが出会い、テルナディエの元から去り、不仕合せな二人が一緒になって幸福になる。けれどその幸福も束の間、運命の巡り合わせでジャベールがまた追ってくる。コゼットとの出会いはとても感動的。ファンティーヌの死後、彼がコゼットを救い出すまでの出来事は映画では省略されていたけど、とても重要に感じた。再びジャン・ヴァルジャンとして囚人となるものの、再びその名を捨てて、コゼットのために生きる。そのことが、後々の彼の苦悩、改心、愛情に深みを生んでいると思う。
読了日:2月9日 著者:ユゴー


■ファースト・プライオリティー (角川文庫)
31歳の女性の最優先事項が描かれた31編の短編集。こんなにも多様なテーマや考え方、構成をよく揃えたものだと感心した。女性の31歳って、20代前半の頃の勢いはないけど、30代後半ほど落ち着いてはいない、中途半端な立ち位置で、まだどうにでもできると思うから、諦めたり諦めきれなかったり、終わりにしたり始めたり、迷ったり決意したり、四苦八苦する年頃なのかと思った。特に気に入ったのは「社畜」、「うさぎ男」、「当事者」。いつでも自分の人生の当事者になっていたい。
読了日:2月22日 著者:山本 文緒