2012年5月分

中旬まではさっぱり読書してなかったのに、読み始めてからはサクサク読んでいった。伊坂作品まだまだ読み進めているけれど、私の中で今のところ5月に読んだ「アヒルと鴨の〜」が1位をキープ。

2012年5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2240ページ
ナイス数:71ナイス

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
とても切ないお話。最後、きっと来世でドルジと琴美と河崎がまた出会って幸せに生きれますようにと願わずにはいられなかった。切なさも、伏線の回収の巧みさも、重い題材をさらっと描いてるところも伊坂さんぽくてすごく好きだった。伊坂さんの小説を出版順で読んでいっているけど、いまのところこれがいちばん好き。
読了日:05月12日 著者:伊坂 幸太郎

■チルドレン (講談社文庫)
さくっと読めた。始めは短編集かと思ったけれど、実はひとつの物語とはおもしろい。人物では永瀬と優子に惹かれ、話ではチルドレン?が好きだった。ただのミステリーではないところが好きなのでミステリー要素が弱くても私は満足。
読了日:05月15日 著者:伊坂 幸太郎

グラスホッパー (角川文庫)
3人の人物が交互に語り手を務めて、別々に進んでいた視点がやがて重なってゆく書き方がおもしろかった。ただ、この話の特徴と思われる、次々に死んでゆく人々の多さと、死んだときのリアルな描写が私にはキツかった。だけど、それがあるからこそ、随所に出てくる人生観に迫りくるものがあるのだと思う。また、それでも生きていく、やるしかないじゃない、生きているように生きていく、最後の微かな希望がより力強く感じる。
読了日:05月20日 著者:伊坂 幸太郎

■ガール (講談社文庫)
薦められて読んだけどよかった。30代になりたくないって右往左往してる真っ只中にいる私は、特に「マンション」と「ガール」はそれなんて未来の私!ってかなりリアルに自分の未来を想像してしまった。きっと30代になっても右往左往してるんだろうな。でも不思議と明るい気持ちにもなった。女は楽しい、女に生まれてよかったって思ってることに気づけたから。そしてこれからもそう思えるように、生まれ変わっても女に生まれたいと思えるように生きたいな。
読了日:05月24日 著者:奥田 英朗

■流星ワゴン (講談社文庫)
涙腺崩壊。ファンタジーなのに現実的、救われないのに希望があってよかった。やり直しても変わらない現実。実際にはやり直せないのだから何も変わってない。だけど、受け入れて今を生きることで未来は変えられるかもしれない。親子って難しい。私もまだ全然親に伝えたいことを伝えられていないな。
読了日:05月28日 著者:重松 清

■植物図鑑
相変わらず甘かった。そして女子が男子はこうあってくれたらいいなーって思う男子の理想型を生み出すのが巧い。ただ、ダイエット中且つ傷心中の身にはちょっと苦しかったかな…。さやかが待ってるときには一緒に苦しんだけれど。元気なときにもう一度読みたい。
読了日:05月31日 著者:有川 浩