2011年6月分

あまりがっつり読んだ気になっていなかったけど終わってみれば週1以上のペースだった(私にしてはハイペース)。しかしだいぶ偏っている(笑)今年中に有川さんの本を全部読めるかも。偏っていると言えば、読メの6月に読まれた本ランキングの上位10冊中6冊が有川さんだってこと!それ程すごい人気でもあるし、読メの利用者の嗜好に偏りもあるのかもしれない。でもそのおかげで私は気になってその本を手にすることが出来たのだから読メに感謝。
あと、何と言っても永遠の零に出会えたことがすごくよかった。広島で生まれ育ったので小学生の頃から全国の中でもしっかりと平和学習を受けている方だと思うし、平和資料館へは平和学習や遠足などで何度も訪れているはずなのにあの戦争について何も知らなかったことを思い知らされた。この本を読んで、亡くなられた人の数、そのひとつひとつの数字は数字ではなくて、家族がいて愛する人がいて生きていた生身の人間なんだっていうのを初めて感じたと思う。
結局、何で永遠の零を私が手にしたのか、そのきっかけが思いだせずじまいだけど、こうやってまだ出会ってないけど良い本、すてきな本はいっぱいあるんだろうなーって思うから…もっと読書のスピードが上がればいいのにー。


6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2681ページ

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
再読。全てを知った後で読み返すと節々で堂上が可哀想で仕方ない(笑)登場人物たちの頭の回転が速くて会話についていけない時があるけど、それをかみ砕きながら読むのが楽しい。有川さんの本を読んでいると、いろんな言葉の魅力を改めて感じます。
読了日:06月30日 著者:有川 浩
図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)
読み終わってしまってさみしい!「嵐を衝いて」の章の手に汗にぎる展開がとても読み応えがあった。これは対談を読んで納得。良化委員会と図書隊の攻防は今後も続いていく終わり方が無理がなくてよかったと思う。このシリーズを通して無関心のままでいたら自由や権利はいつの間に侵されてしまうんだと大事なことを教えられた。それにしても!堂上がかっこよくて仕方なかった。けど堂上のかっこよさを上げているのはいつでも小牧。手術室の前で小牧が語る堂上の話が一番グッときた。いいコンビだったなあ。
読了日:06月25日 著者:有川 浩
はるかはるか
涙が溢れて止まらなかった。こうやって泥くさく迷って悩んで、でも曖昧にせず見てるこっちが苦しくなるほど逃げずに向き合って乗り越えていくゆーじんが私は大好きで心底うらやましい。ありがとうと伝えたい。ゆーじんと厚ちゃんに。
読了日:06月21日 著者:北川 悠仁
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
図書隊が「自由」を守り切った戦闘後に無抵抗者の会に詰め寄られた場面が一番心に残った。初めて自分の手を汚して涙が止まらない郁、県知事の言葉、思い起こされる柴崎の言葉「泥被る覚悟がないなら、正義の味方なんか辞めちゃえば?」図書隊が被るのは泥ではなく血だと。誰かが犠牲になったり何かを被ったり背負ったりせずして自由や平和はないんだって気づかされた。そして、堂上鈍すぎだけどますますかっこいい。
読了日:06月21日 著者:有川 浩
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
前巻が郁と堂上が中心だったのに比べて今回は周りの人たちの素性が明らかになっていった感じ。その上で私やっぱり堂上が好き。かっこいいなあ。そして私あんなに完璧でも美人でもないけど(笑)柴崎に似てるなあって分かる気持ちも多かったから美人の微笑みの章が特に楽しかった。それにしても郁が王子様の正体に気づくの早くないですか!いや、いいんですけど不意打ちで郁と一緒に叫びそうになった。早く図書館危機読まなきゃ!
読了日:06月18日 著者:有川 浩
重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
初めて読んだ伊坂作品。分かり易すぎる伏線に物足りなさを感じたけど、おかげで泉水早く気づいてよ!って焦らされて一気に読んだ。短い章と突如として頻繁に出てくる回想が新鮮でもあり少し煩わしくもあった。だけど話自体がとてもよかったし何より泉水と春の箴言を引用した比喩的な会話がすごく好きだった。生まれてこなければよかったと思うほどの憎しみを抱えた春にかかる重力はどれ程のものだろう。全てが正しいとは思えないけど、春に働く重力が消えるよう祈る家族に涙が出そうになった。『楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる』
読了日:06月07日 著者:伊坂 幸太郎
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
苦しい、つらい、悲しい、感動……どんな言葉を使っても、この本で感じたことを表し切れない気がする。ただ、私は何も知らなかったんだって思った。そして、この本を、ここに描かれてある60年前の日本と日本人の姿を1人でも多くの人に知ってほしい。多くの人の命の上に、私は生かされているんだと初めて思った。
読了日:06月03日 著者:百田 尚樹

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